昼食の準備
5月8日
今回は午前中男性女性に分けての別々の課題である。
それぞれ鳥よけの網を張る作業、薪でご飯を炊くこと、タラの芽の天プラを作ることだった。テレビなどで野外でする調理などは見て知ってはいても、実際に薪を燃やして釜でご飯を炊くのは初めての人ばかりだ。
一発本番で塾生全員の大切な食事を預かるのは大変なことだと、まず心の中でつぶやく。
「水加減は手首のくるぶしまで」「醤油が入るから焦げやすい」「おこげがうまいんや」「初めチョロチョロなかパッパ、赤子泣いても蓋取るな」塾長の発する言葉におびえを感じながらも、とにかく皆の昼食をフイにしてしまうことだけは避けなければならない。そんなプレッシャーの中でも釜でふっくら炊きあがった竹の子ごはんのおいしさを思うとファイトが湧いてくるというものだ。
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![]() タラの芽のテンプラ |
解放感満点の自然の中でやること が楽しくない訳がない。お天気もよい。5月の太陽がキラキラしている。沢を流れる水もきれいだ。 水加減やら、火加減やら、5人で「ああだこうだ」と知恵を絞りながらの作業は活気がありやっぱりワクワクするものだった。
豊かに見える自然でも、それを生かせる人がいてこそだ。それを生かせる知恵を発揮出来なければ人の生きる糧も生み出せない。このことの貴さをあらためて思った。こんなことをたえず心に留めて動きまわるのが百姓の原点ではないだろうか・・・ などと思ってみた。 (Y I)
2010年5月5日
Posted in: 11期活動レポート
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