田舎の門をたたく前に
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現在の農村部は、高齢化、後継者不足等による過疎化の進展、転作面積の拡大、荒廃農地の増加などで、古来平安の昔から営々と培われてきた日本文化の根幹と いえる「稲作文化」に必要な豊かな田園や川、ため池、森林など、また唱歌「故郷」に代表される農村特有の原風景が少なくなりつつあります。 反面、都市部においては、経済事情悪化によるリストラ等でI・Uターン希望者が増加しています。 このような中、平成11年度より近畿農政局のご協力により「百姓塾」を開いております。長期間農村農業を体験し、現状を理解し、将来自分自身で農村生活 が出来得るか、汗をかき自問自答する場です。農機具の操作、小農具の使用方法、雑草対策、農作物の栽培方法、林産物の収穫方法、農地に関する法律、就農に ついての講座、農村集落内の基本的な約束事など多くの経験をしていただきますが、応募される前に以下の事項を了解しておいて下さい。 |
1.家族全員で話し合い理解を得る事 |
農村農業生活をするには、家族全員の協力が必要です。各都道府県の農業会議等での各種情報を聞き、将来のビジョンを家族で話し合うことが良いでしょう。 |
2.体力・健康面 |
特 に夏の暑さ、肌にじりじりと焼け付く太陽の下での作業に耐えられるか。(過去2年間、半数の塾生がリタイヤしております)最後まで続くと農作業の大体のサ イクルが理解でき、体力的にも何とかなるとの感触が自分自身で得る事が出来るでしょう。2週間で1回が我慢できなければ、田舎暮らし(就農)は諦めた方が いいです。農作業は毎日です。 |
3.体験的な応募、将来のビジョンがない人はお断りします。 |
塾の予定表を見て、収穫時や楽な作業、楽しいときだけの参加は真剣に受講される塾生に対して失礼であり、当方も迷惑です。このような方は、貸し農園・市民農園を利用されたらどうでしょうか。 |